
誰もが一度は憧れる宝探しで、本当にお宝を発見してしまうことがあるかもしれない。
北アイルランドに住む10歳の男の子が、専門家も驚くお宝を金属探知機で探し当てた。
誕生日のプレゼントは金属探知機を
フィオンタン・ヒューズ君は10歳の誕生日に、同じ年ごろの男の子がほしがるようなサッカーボールやゲームではなく、金属探知機をねだった。
数年前におもちゃの金属探知機を両親に買ってもらって以来、宝探しが彼の趣味になったのを見ていた両親は、彼の希望に応えて本格的な金属探知機をプレゼントした。
早速使ってみたら反応が!
7月に金属探知機をもらえたフィオンタン君は喜んで、早速近所を探索することに。
家の周りで2回探索に出掛けたが、見つかったものはくず鉄ばかりだった。
8月に入り、父親といとこと一緒に3回目の探索に出掛けた。この日の探索はネイ湖に近いブラックウォーター川の土手だ。

しばらく探索すると金属探知機が反応する所があったので父親と一緒に地面を掘ってみた。

30センチほど掘ったところで何か大きな塊が出てきた。

「こんなに大きなものを発見するなんて思ってもみなかったよ」

調べてみると300年前の剣だった
BBC取材陣がFacebookに投稿されていた写真を見て、専門家に問い合わせると驚きの解答が返って来た。

骨とう品に30年以上携わるフィリップ・スプーナー氏は次のように語る。
バスケット型をした柄の形から、1720年から1780年にかけてイギリスの将校や騎兵が使用していたものか、もしくは1700年~1850年代くらいのスコットランドの剣だろう
他の専門家も「バスケット型の柄は1610年から1640年に出始めた。100年以上同じデザインが使用されていたことをふまえて、1600年代から1700年代初めの物だと考えられる」と話す。
フィオンタン君は見つけるのが楽しいだけ
「こんなお宝を発見できるなんて本当にビギナーズラックだよ。ちょっと高かったけどプレゼントしたかいがあった。」と父親は喜びが隠せない。
発見した剣をどのようにするかはまだ決まっておらず、父親は現在北アイルランド国立博物館の考古学者グリア・ラムジー博士と相談している。
ただフィオンタン君は何を発見したかよりも、すでに次のお宝探しに夢中なようだ。