【まゆつば研究】 二日酔いの治療法をフィンランドの研究者が発見

 フィンランドの研究者たちは、アミノ酸L-システインの摂取により二日酔いの治療法を発見したと発表した。

 ただこの研究者たちはL-システインのサプリを販売している企業から研究の資金援助を受けており、研究結果をそのままうのみにするのは危険だ。

お国事情を酌んだ研究結果

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 フィンランドでは50万人以上の人がアルコール依存症かまたは予備軍だと言われ、人口比では世界の中でかなり高い割合だ(20位、国際統計格付センター調べ、日本は136位)。

 この研究では、1,200ミリグラムのL-システインを摂取することで二日酔いが和らぐことが証明された。また次の日に飲むアルコール量が減ったことも報告されている。

 L-システインがアルコール依存症のリスクを軽減するならば、アルコール問題に悩むフィンランドにとって朗報だ。

 ただし研究の被験者の中には、二日酔いにならないような大酒飲みも含まれていたり、二日酔いになるための規定量のアルコールを飲み切れない下戸の人も含まれていたりしていて、研究自体の精度も疑われている。

日本で知られるL-システインの効能

 L-システインが二日酔いに効くというのは日本でも良く知られている。

 アルコール分解の生成物であるアセトアルデヒドと反応し解毒させるほか、肝臓内でアルコールを分解する酵素の働きを助ける効果も持っている。また代謝を促進する働きがあるため、二日酔いによる倦怠感を解消する効果も期待できる。

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 さらにはメラニン色素の生成を抑制し、色素の無色化、排出まで効果があるので、シミ・そばかす・美白へのサプリに含まれることがある。例えばハイチオールの主成分はL-システインである。

過剰摂取による副作用

 厚生労働省では1日当たり160グラムまでの摂取であれば、ビタミン剤として国内での製造販売を認めている。フィンランドの研究で使われた量はそれの7倍以上だ。

 知られている副作用としては、メラニン色素が必要以上に減少して白髪の原因になる可能性や、インスリンの働きを抑制することがあるため、糖尿病を持つ人は症状が悪化する恐れがある。

 日本でも、海外からの輸入サプリに含まれるL-システインを二日酔いの解消法として宣伝しているウェブサイトや番組があるが、過剰摂取は避けてリスクを自覚した上で服用したい。

引用元:
Bloomberg

参考サイト:
日本理化学薬品株式会社
L-システインの糖尿病に対する影響の研究
厚生労働省 薬生 発 0530 第 4号
国際統計格付センター

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