
ケンタッキーフライドチキンでドライブスルーを利用しようとしたイアン・ベルさん(55歳)が、あることを理由に利用を拒否されたことに対して、抗議の声をあげている。
イアンさんはメトロ紙のインタビューに対し「理解できない。僕は何も間違ったことはしていない」と、主張した。
一方で店側も「他のお客様の健康と安全を守るための判断だった」と、応戦している。
KFCには受け入れてもらえなかったイアンさんの常識
その日、イアンさんは、海岸沿いの田舎町にある自宅からおよそ40キロ離れた街のケンタッキーフライドチキンで、チキンバレルを購入するためにドライブスルーを利用することにした。
他の車に続いて列に並び、いざ注文しようとしたその時、店長から「ドライブスルーの利用を許可するわけにはいかない」と言い渡されてしまった。
店長がイアンさんのドライブスルー利用を断ったのは、イアンさんの乗り物が原因だった。イアンさんは自動車ではなく、荷馬車に乗っていたのだ。

イアンさんは「自動車が主流になる前は、みんな馬車で移動していたじゃないか!しかも僕の愛馬ジョンジョンはとても行儀が良くて、ドライブスルーで待っている間も、子羊のようにおとなしくしていたんだ」と、サービス提供を拒否した店を非難した。
フライドチキンにありつけなかったイアンさんが向かった先は?

ケンタッキーフライドチキンでチキンを買うことができなかったイアンさんは、マクドナルドに荷馬車を走らせ、同じようにドライブスルーを利用しビックマックを注文した。
「マクドナルドの店員は何も言わずにビックマックを提供してくれた」とイアンさん。
「ケンタッキーフライドチキンで起きたことは、馬車を愛用する人たちに対する差別だ」と、ケンタッキーフライドチキンの対応を強く批判した。
ケンタッキーフライドチキンは、イアンさんがサービスを受けられなかったことに対しては遺憾の意を示しつつも、「他のお客様の健康と安全を守ることはとても重要です。荷馬車でのドライブスルーを許可することはできません」との姿勢を保っている。
イアンさんとジョンジョンの挑戦は続く

昨年、別の馬から落馬した事故が原因で骨盤を骨折したイアンさんは現在失業中だ。
そんな状況の中、ジョンジョンの存在が大きな支えとなっているという。「ジョンジョンは僕にとっては家族も同然なんだ」
イアンさんは、今回受けた不当な扱いには負けず、これからもジョンジョンと一緒にドライブスルーを利用し続けていく決意をしている。
「まずはバーガーキングが僕とジョンジョンを受け入れてくれるかどうかが、見どころだね」と語っている。ファーストフードが大好きなイアンさんとジョンジョンの挑戦は続く。
引用元:
Metro