
今年8月に南米エクアドルに住む夫妻がギネス世界記録の「最長寿夫婦 (oldest married couple) 」に認定された。
夫のフリオ・モラさんは110歳、妻のワルドラミーナ・キンテロスさんは104歳で夫妻の年齢をあわせると215歳になる。
モラさんは1910年3月10日生まれでキンテロスさんは1915年10月16日生まれだ。その頃日本は大正時代に入ったばかりで第一次世界大戦も起きていない時期に生まれているというのだから驚きだ。
結婚生活は79年目に突入

2人はモラさんのいとこを通じて知り合い、交際が始まった。
親族に結婚を反対されていたが、出会いから7年後の1941年に2人は秘密裏に結婚式をあげた。
その後5人の子供に恵まれ、現在は11人の孫、21人のひ孫、そしてひ孫たちの子供が9人、あわせて45人の親族がいる。
「私たちは今まで離婚も別居もしたことはないし、そのようなことを考えたこともありません」とキンテロスさんは言った。
2人は夫婦円満の秘訣を「愛と成熟、互いへの尊敬」と話している。
最長寿夫婦の暮らしとは

ふたりはとてもシンプルな生活を送っている。
モラさんはテレビを見て牛乳を飲むのが好きで、キンテロスさんは毎朝のデザートと新聞を読むのを楽しみにしている。
お互いの趣味は映画館や劇場に行くことだ。
しかし近頃は新型コロナウィルスの影響で家族の大きな集まりを欠席していたため、2人は落ち込んでいたと娘のセシリアさんは言う。
そんな中、ギネス世界記録の樹立は2人にとって、とても喜ばしいニュースであった。
「私たちにとって、世界が認める最高の賞であるギネス世界記録のタイトルを持つことは大変名誉であり、誇りでもあります」 とふたりは語った。
歴代の最長寿夫婦

以前の最長寿夫婦の記録はアメリカの夫婦で、夫婦合わせて212歳であった。
さらにその前は、2018年に高松市の松本夫妻(208歳)、2005年に熊本県の仙場夫婦(207歳)が認定されている。
2018年の松本夫妻は夫婦円満の秘訣を「寛容さと辛抱強さ」と語っていた。
長寿と夫婦円満の秘訣は、お互いに愛と思いやりをもって生活することなのかもしれない。
引用元:
Sky.com