南極圏に移住するなら盲腸を切ってから(チリ)

 国によってはちょっと変わった習慣や法律がある。南極圏のある村では、盲腸を切ってからでないと移住できないという決まりがある。

 なぜそのような条件があるのか、村の暮らしとはどのようなものなのだろうか。

南極圏の村 ヴィラ・ラス・エストレラス

 その村は南極海に浮かぶキングジョージ島にあり、チリの領土である。

photo credit: VisitChile

 ヴィラ・ラス・エストレラスは星の村と呼ばれ、住民は約100人だ。ほとんどが科学者や軍人で家族と共に任期(1~2年)の間暮らしている。

 小さな村でも教会や銀行、郵便局、学校、ジムなどが揃っている。

なぜ盲腸を切っておく必要があるのか?

 村には診療所があり医師もいるが、盲腸になった場合に対処できる外科医がいない。

 村から一番近い病院は1,000キロ以上も離れていて、天候によっては船で数日かかる距離だ。その間に盲腸が悪化し死に至る可能性がある。

 盲腸は誰でも発症する可能性があるため、リスクを減らすため6歳以上の住民は全員、盲腸を切っておかなければならない。

村の診療所、簡易的だ photo credit: BBC

 また同じ理由で村に滞在中、妊娠することは勧められない。

 さらには盲腸の切除だけでなく、村に行く前に過酷な環境に耐えられるかどうかを判定する心理テストにも合格しなければならない。

氷点下でも楽しむ子どもたち

 ラス・エストレラス村では、冬にはマイナス47度を記録したこともあり、天候が悪いと何日も家から出られないこともある。年間の平均気温は氷点下だ。

 そんな厳しい天候の中でも子どもたちは楽しむことを忘れない。

 夏には雪のベッドに寝転んだり、冬は暖房付きのジムでかくれんぼをしたりしている。

photo credit: BBC

 ハロウィーンも欠かせないイベントの一つだ。

photo credit: BBC

雪の日の通学

photo credit: NY Times

 夏には歩いて行ける学校も、冬の雪の多い日にはスノーモービルにつけたソリに子供を乗せ、親が送り迎えをする。

観光地としても有名な村

 南極の春から秋である11月から3月には観光客が訪れる。南極の大自然を満喫できるツアーが人気だ。

 村には小さなユースホステルがあり、最大80人を受け入れることができる。小さいがお土産店やカフェもある。

photo credit: Lonely Planet

南極に住むチャンスをつかむ

 村に住むチリ人には、本職は獣医だけれども南極で働いてみたいという強い冒険心から郵便局に勤めている人がいたり、同じ職業でも給料が高いから移住した人がいたりと、住む理由はさまざまだ。

 盲腸を切るという痛い思いをしても住んでみたいと思う村。住んだ人だけが知ることのできる魅力があるのかもしれない。

引用元:
Oddee

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