
9月4日(金曜日)、午後7時45分。フランスは南西部に位置する集落パルクル=シュノーのとある民家。その日も無事に過ぎ去るはずだった。しかし、些細なことからとんでもない事件が起きてしまうのだった。
台所から聞こえる「ブーン」という不快な音。ハエだ。この民家の主人である80歳の男性は、電気ハエたたきをおもむろに掴むと、台所を飛び回る忌々しいハエに狙いを定め、そして振り下ろした。
次の瞬間、叩かれたハエが「バチバチ」と音を立てながら電気で焼かれる姿をおがめるはずだった。しかし、男性が目にしたのは爆発音とともに吹き飛ぶ我が家の台所だった。
悲劇!巨大電子ライターと化した家

男性が使用した電気ハエたたきは、テニスラケットのような形をしている。柄の部分にあるスイッチを押すとラケットの網の部分に電気が流れ、電気ショックでハエを撃退することができる仕組みだ。
調査の結果、男性の家にはガスが漏れていたことが判明した。熱された電気ハエたたきが家に充満したガスと接触し着火、爆発したものとみられている。
まさに電子ライターが着火する原理と同じような現象が、この男性の家で起きてまったのである。
この爆発により、男性の家の台所と屋根の一部が吹き飛ばされてしまった。
アクションムービーさながら 間一髪で爆発の衝撃を逃れる

幸運なことに、男性は電気ハエたたきが着火する際、手に軽い火傷を負ったのみだった。爆発の瞬間、反射的に床に身を伏せたことで大怪我をまぬがれることができたのだ。
男性は現在、安全上の理由で自宅への立ち入りが許されておらず、地元のキャンプサイトで仮住まいをしながら家が修理されるのを待っている。
ちなみに、男性が退治しようと思ったハエの安否は分かっていない。
引用元:
Metro