【世界最大の魚】ジンベイザメの知られざる生態!メスが大きい理由とは?

 ジンベエザメの生態系についてはいまだ謎が多い。

 世界中に分布するジンベエザメは、集団を形成せず単独行動のため滅多に姿を現さない。

 その上、エサであるプランクトンを求めて約8000キロの長距離移動を行うため調査は困難を極めていた。

 しかし今回、10年間におよぶ研究者たちの追跡調査によってジンベエザメの新たな生態が分かった。

メスはオスよりもゆっくり、大きく成長する

 『Frontiers in Marine Science』誌に掲載された内容によると、研究者たちはオーストラリア西海岸沖で54頭のジンベエザメの成長を10年間追跡した。

 幼少期のジンベエザメは性別関係なく1年でおよそ20~30cm成長する。

 その後はオスは約30歳で成熟し体長は約8メートルほどになり、一方メスはオスに比べて成長はゆっくりだが、約50歳で体長は約14メートルになりオスの体長のおよそ2倍にまで成長することが分かった。

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一度に300匹の赤ちゃんを産む!?

 ジンベエザメの出産はこれまで誰も見たことがない。

 しかし1995年に台湾で妊娠中のメスが捕獲され、体内に約60㎝に成長した稚魚が300匹見つかったことで卵胎生であることが判明している。(卵胎生:体内で卵をふ化させて稚魚として産み落とすこと)

 今回の研究を主導したオーストラリア海洋科学研究所の海洋生物学者マーク・ミーカン氏は以下のように述べている。

 「メスの体がオスより大きくなるのは、300匹以上の稚魚を体内で育てるための必須条件であることは間違いない」

ジンベイザメの寿命は100~150歳

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 これまでの研究は、ジンベエザメの死体から抽出されたサンプルでしか成長や年齢を推定できなかったが、今回の調査結果によって信頼性の高い推定値を作成することができ、ジンベエザメは100年から150年まで生きる可能性も示唆されている。

 しかしジンベエザメは過去10年間、世界全体で50%の減少が見られており IUCN(国際自然保護連合)は絶滅危惧種に指定している。

 ジンベエザメを取り巻く環境は、ツアー観光ボートとの衝突、乱獲、プラスチックごみ、大規模な海洋汚染、地球温暖化と過酷なものとなっている。

 「ジンベエザメが成熟するまでに30年以上かかるとすれば、繁殖の機会を得る前に狩猟や船舶衝突事故などで死亡し、個体数が減少している可能性があります。ジンベエザメの保護戦略は緊急課題となります」

 海洋生物学者マーク・ミーカン氏は危機感を募らせている。

引用元:
Hindustan Times

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