
ベア・グリルスは世界最強のサバイバル冒険家だ。
ディスカバリーチャンネルで放映されていた「サバイバルゲーム」に出演していた、あのやばい男と聞けば思い出す人もいるのではないだろうか。
この番組では、ベア・グリルスが野生環境の中で生き抜くために巨大なイモムシを生で食べたり、鹿の死体を寝袋代わりにして中に入って寝たりするなど、かなり衝撃的なサバイバル術を紹介している。
今回は過去の彼の伝説とともに、ベア・グリルスが米CNBCで語った「日常生活でも役立つサバイバルの知恵」を紹介しよう。
ベア・グリルスの生い立ち

ベア・グリルスはイギリスのロンドンで生まれた。政治家で元イギリス海兵隊員の父親の影響で、幼い頃から登山やヨットを習っていた。
8歳でボーイスカウトに所属し、10代の時には空手で黒帯を取得、20歳で過酷な試験を乗り越えSAS(英国陸軍特殊空挺部隊)の隊員となる。
彼の経歴は順調だったが、訓練中に高度4900メートルからのパラシュート降下に失敗し、背骨を3箇所骨折する重傷を負い入院してしまう。ベア・グリルスは歩行障害になりかけるが、懸命なリハビリにより1年半の入退院を経て回復する。
そしてその後、23歳の時に子供の頃からの夢であったエベレスト登頂を成功させた。
この功績は「エベレストを登頂した最年少のイギリス人」としてギネスブックにも登録されている。
SAS除隊後はチャリティー活動や、北極海の航海などのさまざまな冒険を成功させ、2013年にイギリス海軍から名誉階級である中佐の階級を与えられた。
ベア・グリルスの伝説
ベア・グリルスはイギリス国内ではすでに有名人だったのだが、世界中にベア・グリルスの名が知れ渡ったのは、やらせなしで過酷な環境でサバイバルに挑戦する番組『サバイバルゲーム(Man vs Wild)』に出演し、アメリカで放映されてからだった。
番組内では巨大なイモムシをそのまま生で食べたり、底無し沼に自ら入って脱出を試みたり、視聴者は絶対マネしてはいけないことだらけだ。

他にも北極の川を全裸で渡ったり、チベットに生息する牛(ヤク)の目玉を生で食べたりしている。


もっとも大切なスキル、それは決して諦めないことだ
そんなベア・グリルスだが、私たちに向けて逆境を乗り切る方法を米ニュースチャンネルCNBCで語っている。

日常生活を生き抜くための最良の方法の一つは、ただ朝に鏡の前に立って、自分はできると言い聞かせてとにかく行動を起こすことです。
朝起きたら寒くて、喉が渇いていて、お腹が空いていて、疲れていて、とても冒険をする気分になれない事があります。
でもそんなときこそ「やってやる!」と、動き続けるのです。
私たちの日常生活でも危険やうまくいかないことは至るところにある。
突然震災が起こったり、朝会社に行くとリストラを言い渡されたりするかもしれないし、学校の友達が突然冷たい態度を取ってくるかもしれない。
そんな状況であってもポジティブな姿勢でいることが、苦難を乗り切る助けになると彼は言う。
「私がこれまでの人生や冒険を通して身につけておくべきサバイバルスキルを一つ選ぶとしたら、それは執拗な決意と粘り強さ、そして『決して諦めない』ということです」
「何を投げつけられても、動き続けるのです」
ベア・グリルスは自身の体を投げ打って、彼の姿を見ている人の心の中に閉ざされたサバイバル精神を呼び起こしてくれるのだ。
引用元:
CNBC