SMプレイで逮捕!?複雑な社会問題を抱える国、インドネシア
Handcuff

インドネシアで議論が白熱する、とある法案

 SMプレイが違法になるかもしれない。インドネシアで審議中の法案が通れば、アングラな趣向が法律により禁止されることになる。現在のところ可決には結びついていないが、国内外でも大きな波紋を呼んでいる。

法案の実態

 元々この法案は保守派が出した「Family Resilience Bill (健全な家庭への回帰を目指す法案)」の一部で、法案の根本となる考え方は「性的思考や行動において、自然の範囲から逸脱する行為は全て違法である」というものだ。そのため法案にはSMプレイのみならず、同性愛も違法な行為として盛り込まれている。

 さらに細かな部分では、家庭内における両親の役割についても定義されており、「夫はアルコールやポルノといった外的脅威から家族を守り、妻は家庭内で起きる全ての問題に対処しなければならない」としている。

法を破れば厳しい罰則も

 万が一法案が通れば、非常に強い拘束力が働くことになる。例えば違反者は精神病棟でのリハビリや薬物治療を強制される。また夫婦でSMプレイをして逮捕された場合、子どもを手元で育てる監護権を失うこともある。

国際世論の反応

 保守派のこの動きは、海外から流入する多種多様な異文化から、これまで築き上げられてきたインドネシアの宗教的かつ伝統的な価値観を守ろうという思想から起こったものだ。

 国際人権組織ヒューマン・ライツ・ウォッチは、フェミニズム(女性解放思想)から逆行するとしてインドネシアでの動きに懸念を示している。

 また国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルも以下のように声明を出している。

Usman-Hamid

ウスマン・ハミッド(アムネスティ・インターナショナル インドネシア)
photo credit : Bing
「この法案は家父長制にもとづいており、
インドネシアにおける男女同権や女性の権利保護の確立とは真逆のものだ」

複雑な社会問題

 アメリカの民主主義を規定する「Principles of Democracy」の第8条 Rule of Law(法についての規定)は以下のように述べている。

Under the requirement of equal protection under the law, the law may not be uniquely applicable to any single individual or group

法の下での平等な保護という要件に従い、法律が特定の個人あるいは一集団だけに適用される内容であってはならない


 法律は宗教や倫理上の教え、文化的伝統からも形成される。しかしこの法案は上記の民主主義の原則に反し、特定の個人あるいは一集団だけに適用されようとしている。すなわちこの法案提出は、伝統的価値観に押されインドネシアの民主化が後退していることを示している。

〜 Hey Dudeのニュース劇場 〜

 comic_sm

引用元:
Coconuts Jakarta
Mailonline
Starobserver

出典:
「民主主義の原則 - 法の支配」

インドネシアに関する記事はこちら

応援よろしくお願いします!にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ

Twitterで更新をチェック