
どうしても男の子が欲しかったインド人夫婦の話
インドのグジャラート州に住むシンさんと奥さんのサンゴットさんは、農業を営んでいます。二人は結婚後しばらくして女の子数人に恵まれ、幸せな家庭を築き上げているように見えました。
しかしシンさんは男の子が欲しかったのです。インドでは一般的に息子は両親と一緒に暮らし、両親が年老いた時に世話を見ます。またシンさん夫婦にはすでに女の子がたくさんいたので、みんなが大人になった時に守ってくれる男手が必要でした。
シンさん夫婦は男の子が生まれるまで家族を増やし続けようと決めました。
1人目の息子ができた時はすでに10人近くの娘がいた
しばらくして、やっとシンさん夫婦に長男が生まれました。二人はとても喜び、村の人々も総出でお祝いをしました。しかしシンさんは男の子をもう一人欲しくなってしまいます。
一家にはすでに娘が10人近くいます。シンさんは、息子1人では将来家族全員を養っていけないだろうと思ったのでした。
中国とは違い、インドには子どもの数を制限する国の法律はありません。男手は稼ぎになるので、男の子が生まれるまで子どもをつくり続けるというのは特段珍しい話ではありませんでした。
シンさんもそう考えていて、妻のサンゴットさんも夫に従ってまた家族を増やし続けました。
とうとう子どもの数が17人という大所帯に・・・
その後、男の子はなかなか生まれず、ついに17人目の女の子が生まれました。シンさん夫婦は構わず次の子どもをつくろうとしましたが、近所の村人全員が、それ以上子どもを増やすと養うのが大変だと言って、やめるように説得しました。
この夫婦は少しの土地を持ってはいるものの、決して裕福ではなく、園で雇われて働く普通の家庭でした。子ども達に残してあげられる財産がないということも、男の子をもう一人欲しいという思いを強くさせていたのでしょう。
村人全員に止められ、ついにシンさん夫婦は次男を諦めて、子どもを増やすことをやめました。この時シンさんは44歳、妻のサンゴットさんは40歳でした。

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