ペンギンのふんに要注意!発生する笑気ガスで研究者がハイに(南極)

 ペンギンを研究する時に気を付けなければならないことがある。ペンギンのふんから笑気ガスが発生し、それを吸ってしまうとフワフワした気分になるのだ。

ペンギンのふんに囲まれたフィールドワーク

 デンマークと中国の研究者グループは南極に近い英領サウスジョージア島で、温暖化による氷河後退とペンギンの個体数増加について調査してきた。

South_Georgia
南極に近いサウスジョージア島 
 Image credit : Google map

  
 研究者らは過去5年にわたって氷河やペンギンの営巣地周辺の土壌を採取・分析してきた。ペンギンの営巣地はふんの堆積物で覆われており、バクテリアがふんに含まれる窒素を分解して亜酸化窒素(笑気ガス)を発生させる。

 研究者グループのボー・エルバリング教授(コペンハーゲン大学永久凍土研究センター)は、「ふんの堆積物から出るにおいを数時間もかぎ続けると研究者たちはおかしくなってしまいます。フワフワした気分になる人もいますし、体調が悪くなって頭痛を訴える人もいます」と言う。

温暖化が変えた島の生態系

 サウスジョージア島はツンドラ気候帯にあり、一年中どんよりした空で寒い。しかし温暖化の影響で島を覆っていた氷河は溶けて内陸部に後退しつつある。全長7キロあったヒーニー氷河はここ50年で1キロも後退した。


Glacier
Photo credit : Pixabay 


 島付近に生息するのはオウサマペンギン。現在30万羽が確認されている。興味深いのは人間が起こした気候変動がオウサマペンギンの生態系を変えていることだ。

 氷河が後退すると地面がむき出しになり、オウサマペンギンが巣を作りやすくなって繁殖する。オウサマペンギンが増えるとふんから出る亜酸化窒素も増える。亜酸化窒素は二酸化炭素に比べて温室効果が300倍強い強力な温室効果ガスだ。そのためさらに温暖化が進み、氷河が後退してオウサマペンギンの繁殖地が広がる。

Penguin_Nest
    Photo credit : Pixabay

                                                                                                                     
 もちろんオウサマペンギンによる温室効果は、人間の経済活動による温室効果に比べてほとんど無視できるレベルに低く、オウサマペンギンの繁殖を抑制しようということにはならない。

一度は見てみたい、オウサマペンギンの大群

 それよりも繁殖しているオウサマペンギンの群れを見に行きたいという気持ちになるだろう。アルゼンチン南部の街ウシャイアからウォッチングツアーも出ているので、気になった方は調べてみてはいかがだろう。

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Photo credit : Oceanwide-expeditions

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引用元:
GIZMODO

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