「スマートトイレ時代」 便座があなたの健康を見守る

 検尿や検便は健康状態をチェックし、ガンの発見にもつながる重要な医療検査だが、その技術を自宅の便座に集約しユーザーの健康管理を行う「スマートトイレ」が、英国の科学雑誌Nature Biomedical Engineeringに発表された(2020年4月)。

中身だけではない、量や動き、時間まで分析

 完全に自動化された分析装置を自宅の便座に取り付けるだけでOK。尿は成分検査だけでなく、モーションセンサーで流れ方まで解析。便の形状や密度、排便時間がモニタリングされ、すべての測定データはクラウドを通じて医師に送られる。日々の健康管理はもちろんのこと、感染症や膀胱がん、腎不全、腸炎、その他の病気の早期発見に期待ができる。

個人の特定も可能

b
image credit: Pixabay

複数人がそのトイレを使っていたとしてもデータを取り違えることがないように、流すときのレバーに指紋認証機能を搭載し、ユーザーごとに個別のデータ管理が可能となっている。

 開発者によると、ユーザーの肛門のしわの形状でも個人を特定することができるという。

毎日のトイレが診療所に

c
 image credit: Pixabay

 正確な健康管理のためには継続的なモニタリングが重要だが、ウェラブルデバイス(活動量や心拍数の計測など)は意識的に身に着けておかなくてはならない。

 それに比べスマートトイレは、生活習慣の中に組み込まれるため、日々のトイレが診療所となり、よりきめ細かい健康管理ができる。

 和式トイレには非対応だが、メーカーと共同開発のうえ1~2年以内の発売を目指しているという。

果たして普及するのか?

クラウド上での健康管理の前提となるのは電子カルテ。海外では電子カルテを100%導入している国もあるが、日本の医療現場では電子カルテの利用率は約30%に過ぎない。

 「スマートトイレ」の普及には、電子カルテの導入を含めた医療のICT化が必要である。しかし健康状態や病歴は非常にデリケートな個人情報で、ICT化にはまだ程遠い。トイレの中のプライベートな情報をどう守るかということも「スマートトイレ」普及のカギになってくるだろう。

ソース画像を表示
photo credit : bing

引用元:
Discovermagazine.com

トリビアに関連した記事はこちら

応援よろしくお願いします!にほんブログ村 ニュースブログ 海外ニュースへ

Twitterで更新をチェック