
世界の大富豪は珍しいペットを好むことが多い。簡単には手に入らないものや、飼うのが大変なものがほとんどだが、お金持ちにとってそういう苦労はむしろ話題のタネだ。今日は高額な珍獣ペットたちベスト10を紹介していこう。
第10位 オマキザル 80万円
最も賢いサルと言われ、愛らしい見た目から人気も高い。歌手のジャスティン・ビーバーもオマキザルを飼っていたが、ツアー途中のドイツ入国時にオマキザルを持ち込むための書類を用意しておらず、施設に収容・没収されてしまった。
ちなみにそのオマキザルは現在、ドイツ国内の動物園で飼育されている。
第9位 ボンゴ 100万円
警戒心が非常に高く、ハンターが見つけてもすぐに消えてしまうことから「森の魔術師」との異名をとる。
見た目が珍しく生息数が少ないことから、パンダやカモノハシと並んで「世界五大珍獣」のひとつと呼ばれていて、世界のほとんどの地域で取引が禁止となっている。
体重200〜400キロにまで成長し活動的なため、飼うには広大な庭が必要だ。
ペットとして飼う場合、庭の心配もあるが、そもそも姿を見せてくれるのだろうか。
第8位 ブラッザモンキー 110万円
アフリカの森や沼地、山林に生息し、生息数が少ないため珍しく、サルの中では最も高価となっている。おでこにある三日月状のオレンジ色の毛と、鼻から喉にかけての長くのびる白いひげが特徴で、「世界で最も美しいサル」とも呼ばれる。
普段は動物園でしか見られない珍しいブラッザモンキーを、自宅で愛でるというのがお金持ちの趣味のようだ。
第7位 スミレコンゴウインコ 130万円
南米のアマゾンや湿地帯に住み、オウムの中では最大サイズで、青色の美しさが人気の理由。絶命危惧種で取引が制限されているため入手は困難で、高値がついている。
体長は1メートルに及び、動物園にあるような特注のケージが必要だ。飛び回れるようなスペースを確保しなくてはならないので、相当な大豪邸でないと飼育できない。
ちなみに9位のボンゴと一緒に飼うと、敷地も必要になって大変なことになる。
第6位 ヤシオウム 180万円
第7位に続いて鳥のペットがランクイン。赤いチークが特徴のヤシオウムは、動物の中で唯一ドラムを叩くことで有名な鳥だ。
折った小枝を足で持って、止まり木に打ちつけて一定のリズムでビートを刻むのだ。ドラミングに合わせて大声で歌を歌うこともあり、家の中にロックミュージシャンを飼うようなもの。近所迷惑にならないように防音対策が必要だ。
第5位 サバンナキャット 220万円
飼い猫とアフリカの野生のサーバルキャットを掛け合わせたハイブリッド猫で、世界で最も高価な猫だ。サーバルキャットが一部地域で保護対象になっており、交配が難しくなかなか手に入らない。血統によっては、300万円を超えるものもある。
野生猫の血を引いていて体格もしっかりしているが、甘えん坊な面もあり、そのギャップが人気の理由だ。
第4位 ラベンダーアルビノ 440万円
ボールパイソンは穏やかな気質のヘビで人気があるが、ラベンダー色の肌に黄色い斑点のあるラベンダーアルビノはその中でも非常に珍しく、人気が高い。
長いものは20年ほど生きる。常にケージにはヒーターを入れて28~30℃に保温し、数日ごとに餌のネズミを与える必要がある。
第3位 チンパンジー 660万円
DNAの98%がヒトと同じと言われるほど非常にスマートで、訓練すれば飼い主と自然なコミュニケーションを取ることができる。
赤ちゃんのうちはかわいいものの、しだいに飽きて飼育放棄される例が多く、檻に入れて放置されたり、殺されたりする悲しい事件も起きている。平均で60才まで生きるので、家族として最後まで添い遂げる責任を持って飼わなくてはいけない。
第2位 ホワイトライオン 1,540万円
ホワイトライオンはライオンの白変種で劣勢遺伝のため数が少なく、20世紀に入るまでその存在すら知られていなかったほどだ。正確な頭数が把握できておらず、世界に約300頭しかいないとも言われている。
1,000万円以上と値段もさることながら、成長すると毎日4~5キロの牛肉や鶏肉を食べるため食費も高くつく。
見た目は愛らしいが、「百獣の王」ライオンを飼うのは危険を伴う。飼育員を襲う事件が世界中の動物園で起きているように、一般で飼育するには相当な注意が必要だ。
第1位 チベタン・マスティフ 2億2,000万円
堂々の1位は世界で最も高価な犬、チベタン・マスティフだ。2014年に、なんと約200万ドル(2億2,000万円)という史上最高額で落札されたことが話題になった。
チベット犬とも呼ばれる希少な犬種で、ライオンのような見た目が特徴。獅子型と呼ばれる首回りの毛の生え方が人気で、中国の大富豪がこぞって買い求め、値段がつり上がった。最近は人気も落ち着いてきているが、それでも平均で6,380万円である。
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