【閲覧注意】美味スズメバチ料理 伝統の栄養食(日本)

人も襲う危険生物

 アメリカでは近年、外来種のスズメバチが増殖している。

 大型なスズメバチは、巣に対する強い防衛本能を持ち、攻撃性が非常に高い。気付かぬまま巣へ近寄った人間に容赦なく襲い掛かり、最悪の場合、死に至らしめることもある。ミツバチの巣を好んで襲うため、養蜂家の人たちの悩みの種にもなっている。

 そんな悪名高いスズメバチはアメリカ人にとって根絶すべき悪でしかなく、捕まえて食べるなんて想像もしないだろう・・・。

スズメバチをごちそうにする日本人

 ニューヨークタイムズは日本人がスズメバチをごちそうにしていると紹介している。きっとアメリカ人はそんな日本人をクレイジーだと思っているに違いないが、今日は日本で古くから伝わるスズメバチ食文化を解説しよう!

伝統料理ヘボ飯

 東京でもスズメバチ料理をおいているレストランはあるが、本家は日本の中部地方だ。岐阜県の東部地域では、昔からの伝統料理としてスズメバチをつかった料理がある。

 有名なのは、スズメバチやその幼虫を混ぜた炊き込みご飯、ヘボ飯だ(ヘボとは方言で「蜂の子」を意味する)。

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Photo credit : 47news.jp

 なかなかインパクトのある見た目をしているが、一口食べてみると、香ばしさのなかに甘みが広がり食べやすい味になっている。

毒から薬に!?スズメバチ焼酎の魅力

 スズメバチを入れた焼酎も人気がある。生きたスズメバチを焼酎に入れると、もがき苦しむスズメバチが焼酎の中へどんどん毒を出していく。そのまま寝かせておき、焼酎全体が琥珀色に変わったらスズメバチ焼酎の出来上がりだ。

 スズメバチの毒はアルコールに長期間漬けておくことで無毒化され、疲労回復や高血圧の改善、美肌効果など様々な効能がある。

山間部では貴重なタンパク源として食されていた

 なぜスズメバチをわざわざ食べようと思ったのだろうか。この風習は文献で確認する限り約200年前にさかのぼるが、それよりも以前に日本各地の山間部で食べられていたという説もある。

 山間部に住む人たちにとって良質なタンパク源を確保するのは至難であった。海の近くであれば魚が獲れるが、交通手段や保冷手段が発達していなかった当時、山間部の人が魚を口にするのは稀だったのだ。

 そこで代わりに見つけたのがスズメバチとその幼虫。採るのは文字通り命がけだが、身近に存在するのでタンパク源として重宝されたのだ。

古の人々が生きるための創意工夫

 岐阜県東部にはこんなことわざがある。「山の見おきと娘の見おきはいかん」。そこに込められた意味とは、蜂の巣を見つけたらすぐとらないと、ほかの人にとられてしまう。娘(結婚相手)も同じ、ということである。このことわざからも、スズメバチがいかに大切な食べ物として扱われていたかが伝わるであろう。

 アメリカ人にとってゲテモノであっても、スズメバチ料理は日本の文化が息づく伝統料理だ。もし岐阜に行くことがあれば、チャレンジしてみてはいかがだろう。

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引用元:
NewYorkTimes
昆虫食に見る異文化との出会い

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