失踪事件が42年後に解決 その悲劇の内容とは(アメリカ)

病院に行ったきり、行方不明に

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 45年前のある日、妻がひどい風邪をひいていた。夫は妻を病院まで連れていき、1時間後に迎えに来ると約束してしばらく離れた。1時間後に病院まで迎えに来たが妻の姿は見当たらない。まだ診察が終わっていないのだろうと思い病院の前で待っていたが、妻が現れることはなかった。

 妻の名前はフローレンス・スティーブンス。フローラと呼ばれていた彼女は、1975年8月3日を最後にその存在を消してしまう。当時36歳でとても活発だった彼女は毎日を楽しそうに過ごしていた。自ら行方をくらます理由はどこにもないはずだった。

失踪の手がかりはなく、公開捜査へ

 幸せな日々を送るなかで忽然と姿を消してしまった彼女。何か恐ろしい事件に巻き込まれたに違いないと、夫のロバートはすぐに通報し、警察は捜索を開始した。

 当時フローラはコンコルドというホテルリゾート施設で働いていた。ニューヨーク州の郊外で山あいの自然にあふれており、1200の客室を備えたリゾートは多くの観光客が訪れる人気スポットだった。

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警察はコンコルドにも捜査を広げた。めぼしい情報は何も見つからず、履歴書からフローラがリンカーン高校を卒業したことが分かっただけだった。

 さらなる手がかりを求め警察は公開捜査に乗り出すことを決める。フローラを知る人はみんな困惑していた。みんなから好かれ、誰からも恨まれるような人物ではなかったからだ。また誰にも伝えることなく勝手に行方をくらますような性格でもなかった。

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事件は迷宮入り

 ほどなくして警察は捜査に行き詰った。フローラの親類は夫のロバート以外おらず、聞き込み調査すらままならない。ロバートもビラを何千枚も配り、愛するフローラを必死に探したが有力な情報は全く得られなかった。

 この不可解な事件は解決を迎えられることなく迷宮入りし、行方不明者リストにフローラの名前を連ねるだけとなった。ロバートはフローラ失踪の10年後、失意のままこの世を去った。

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42年後の時を経て事件が再び動き出す

 時は変わり42年後の2017年、ニューヨーク州の捜査官ヤン・ソロモンはフローラ失踪事件を全く知らなかったが、偶然にも事件解決につながる重要な情報を手に入れ、この行方不明事件を調査することになる。

 その情報とはコンコルド近くで人骨の一部が見つかったというものだった。もしフローラのものならば、それはすなわち彼女がすでに死亡していることを意味する。フローラの友人らは絶望的な気分になっていた。

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 ヤン捜査官は骨のDNA鑑定を開始したが、未解決の行方不明者リストには2万人以上の女性がいた。また新たに年間7万人の女性が行方不明になり警察に通報される。一人で手に負える作業ではなかった。

事件は最悪の結末を迎えようとしていた

 そこでヤン捜査官はチームを結成し、人骨になにか関わりがないか、行方不明事件を1つ1つくまなく調べさせた。

 またサリバン地区まで出向き、地区の保安官リッチ・モルガンとさらなる手がかりを探すことにした。そこでヤン捜査官はサリバン地区で何十年も前から未解決の行方不明事件があることを知る。

 事件のファイルはかなり古びたものだった。めぼしい情報は何もないように思えたが、何かが引っ掛かり最後まで目を通すことにした。すると前回の捜査終了後に新たな情報が加えられていることに気付いたのである。

 それは行方不明だったフローラの従業員カードだった。その従業員カードが見つかった場所は、なんと骨が見つかった場所と同じだった。ヤン捜査官にはそれが偶然だと思えなかった。

 何十年にも渡る行方不明事件は、暗い結末を迎えようとしていた。

社会保障番号から思わぬ展開に

 しかしさらなる捜査の結果、人骨はフローラのものではないと判明し捜査は振り出しに戻る。

 再び迷宮入りするかと思われたこの事件は、思わぬところから展開を見せ始めた。リッチ保安官が手元にあるフローラの情報をもとに何百ものデータベースを調べた結果、誰かがフローラの社会保障番号を使っているのを発見したのだ。その場所はサリバン地区から北東約300キロのボストン郊外にある老人ホームだった。

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ついにフローラを発見

 リッチ保安官が老人ホームに電話をすると、スタッフがその社会保障番号を使っている女性は入居者の一人だと教えてくれた。しかも女性の名前はフローラだった。ただし彼女の姓はスティーブンではなくハリスで、2001年から老人ホームに住んでいることも判明した。

 ヤン捜査官とリッチ保安官は期待を胸に秘めながら老人ホームへと向かった。老人ホームに住む女性がフローラかもしれない。ただ姓が違うだけなのだ。

 老人ホームにつくとその女性は二人を快く迎えたが、夫ロバートのことやコンコルドについて質問してもあまり反応はなかった。かなり認知症が進んでいたのだ。

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 そこでリッチ捜査官が、フローラの従業員カードからコピーした顔写真を取り出すと、予期せぬことが起きた。顔写真を見た女性は「あら、これは私ね。」とつぶやいたのだ。

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 そこでリッチ捜査官はフローラの夫ロバートの写真も見せたところ、女性は極度に興奮した状態になった。ついにフローラを見つけたのだ。

事件の真相は、夫のDVから逃れるための命がけの決断だった

 失踪にどのような経緯があったのか、フローラはもう思い出せない。しかし長年フローラを世話している介護士マブヴァによると、フローラはひどい結婚をし夫からDVを受けていた過去があるというのだ。また老人ホームに来てから自分の居場所がばれないか常にビクビクしており、何かから逃げ出してきたようだったらしい。

 ヤン捜査官とリッチ保安官は、失踪事件当日のフローラについてこう推察した。フローラはあの日病院から出た後、夫のDVから逃れるために長距離バスに乗って町を出たのだろうと。

 いずれにせよ、フローラが無事だったことが何よりも大事だとリッチ捜査官は語る。「詮索好きな野次馬はたくさんいるが、生粋のニューヨーカーに言わせれば ”余計なことに首を突っ込むな” だ。行方不明事件をこういう形で解決できるのは最高の気分だ」

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〜 Hey Dudeのニュース劇場 〜

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鈴木さん辞め方ミスったな。

引用元:
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