世界一重たいオウム、ふとっちょカカポを救うために(ニュージーランド)

 大空を自由自在に舞う翼と、しなやかで軽い体。そうしたイメージからかけ離れた姿形の鳥がニュージーランドにいる。

 地球上で唯一飛べないオウム、カカポだ。国際自然保護連合のレッドリストに載る絶滅危惧種で、近年その保護活動に注目が集まっている。

飛べない鳥、カカポの生態

 カカポはふくよかな体格に、太いクチバシと小さな羽をもったニュージーランドの固有種だ。フクロウオウムの和名でも知られており、夜行性のオウムの一種である。

 鮮やかなグリーンにまだら模様の羽毛と愛嬌のある顔が特徴的で、動画や写真をきっかけにしてネットユーザーのあいだでも人気を博している。


 成鳥の体重は約4キロにもなり、空を飛べない代わりに強靭な脚力を持っている。地上を歩くスピードは速く、木登りも得意だ。木から降りる時は、小さな羽をパラシュートのように広げて着地する。

 もともとニュージーランドには陸生の捕食者がいなかったため、カカポのように陸上での生活に適応する鳥が現れた。

 カカポは穏やかで友好的な気性の持ち主で、ニュージーランドの先住民マオリ族の間では古来よりペットとしても飼われていた。

photo credit: Frickr.com

絶滅危惧種になるまで

 カカポは13世紀以前からニュージーランドに生息していた。

 かつては数多くのカカポが森を歩いていたが、南半球の自然豊かな島への入植者が増えるにつれて、その数は減少していった。

 食用として人間に捕まえられただけでなく、人間によって島に持ち込まれたネコやネズミにも狙われた。飛べないカカポは簡単に捕食され、羽は衣服用に、骨は釣り具などの材料に利用された。

 18世紀にヨーロッパからさらなる開拓者たちがニュージーランドに入植し、カカポはさらにその数を減らした。

 現在では200羽ほどしか生き残っておらず、保護団体の管理下に置かれている。

カカポのヒナ photo credit: Allthatsinteresting.com

飛べない鳥を救え

 絶滅の危機に瀕したカカポのために、ニュージーランド政府は「カカポ回復プログラム」を打ち出した。国を象徴する固有種の回復のため、積極的に支援をしている。

 政府の支援を受けながら科学者やレンジャー、ボランティアらがカカポの繁殖に取り組んでおり、カカポの個体数はゆるやかに増えている。

 活動の成果はインターネット上でも確認できる。たとえば飼育下で生まれたカカポのシロッコは、ニュージーランドの自然保護への取り組みを伝える「スポークスバード」として活動している。


 ぜひ覗いてみてほしい。懸命に生きるカカポと彼らを見守る人々の温かな交流に胸を打たれること間違いなしだ。

引用元:
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